東京都足立区保木間にお住いの方よりお問い合わせいただきました。

水道メーター検針の際に「『今月は水の使用量がだいぶ多いようですが、何かリフォーム・掃除など明らかにお水を多く使用することはありましたか?』と尋ねられたそうです。

「これと言って、普段より水を多く使ったという感覚はありませんが・・・・」と答えると

『今、家の中でお水使っていますか?』「使っていません」

『お水を使用していないのに、水道メーターのパイロットが回っているます。水道管のどこかで水道管が破損し、漏水している可能性があります。』と指摘を受けて慌ててお電話してくれたそうです。

早速お伺いし家の中を点検。全ての蛇口の近くで耳を澄ましてみるとキッチンの壁の中から【シーーーー】と何やら音がしてきます。

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キッチンシンク下の荷物をすべて取り出しみると、運よく蛇口(水栓金具)繋ぎこみようの点検口があります。

点検口を開け内部を確認してみると、壁にベニヤが貼ってあり水道管を確認することが出来ません。しかし壁の中から聞こえる【シーーーー】といった音は確実に大きくなってきていますし、壁に貼ってあるベニヤは湿けています。

ベニヤの裏に水道管が配管してあるのは、間違いのないことなので電動工具を使いベニヤを切断し、壁の内部を覗いてみることに。

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見えない壁の内部に配管してあるであろう、給水管等設配管を傷つけないよう慎重に作業を進めます。

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ベニヤを切取り壁の内部を覗いてみると、想定通り給水・給湯管は 配管してあります。しかし、残念ながら目視できるヵ所からは漏水していません。

腕を突っ込こんでみると・・・・・下の方が濡れています。やはりキッチンの裏で漏水しているのは間違いなさそうです。

キッチンの底板などを必要以上に開口してしまうと、漏水箇所を修理した後の復旧に費用が掛かってします。一度キッチンを取り外し漏水箇所を探し修理することも考えましたが、幸いの事に床下収納庫がありそこから床下に潜ってみることにしました。

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床下収納庫を外してみると、床下は土間(土のまま)なのでかなり湿気っています。

漏水していることもあるかもしれませんが、湿気が凄くカビも生えてます。土間に比べるとやはり今は当たり前になった【べた基礎】の方が木造住宅にとっては耐震性・耐久性と性能は高そうです。

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床下換気口から入る光はありますが、床下は真っ暗です。

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床下から上がってきた時にお部屋の中を土だらけにしないように、土間(土)の上にビニールシートを敷き体が作業着を汚さないように養生をし床下を進みます。

ヘッドライトを頼りに床下の40センチ程度しかない隙間をホフク前進、目指すは3メートル先のシステムキッチンの真下です。

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キッチン下に到着。給湯管の保温管の隙間から水が【ボタボタ】漏れ出しています。

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土台も【ビチャビチャ】に濡れてしまっています。

さて、漏水箇所は発見できました。後は修理するだけです。

真っ暗な床下を進み、水が【ぼたぼた】吹き出している給湯管を発見。

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給湯管(L型の細い管)のエルボ(90度に曲がった部分)から水が【ボタボタ】溢れ出しています。

給湯管の保護のために巻いてあるビニールテープを剥がしてみると、L形外側から水が勢いよく噴き出しています。どうやらピンホール(小さな穴)が開いてしまったようです。

☆☆ピンホールが開いてしまう原因としては、給湯管・継手・等の接続際ハンダにて接着します。その際しっかりと接続するため、給湯管内部にも多少のハンダがを回り込ませます。内部に回り込んだハンダが内部の水流のなんらかの原因を与え、長年にわたり少しづつ給湯管を内部からすり減らし穴が開いてしまうのではと考えられます。☆☆

ピンホールの開いてしまった給湯管を補修する事はできないので、給湯管を切取りステンレス製の給湯管に繋ぎ直すことにします。

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とりあえず、一旦【ブッツリ】給湯管をチョン切てしまい。

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接続用の【ワンタッチソケット】が取付けられるように、パイプカッターを使い給湯管に歪みが出ないように丁寧に切り直します。

パイプカッターで給湯管(銅管)を接続する際に無理に力任せに切断すると、給湯管が歪み、ワンタッチソケットが取付けられなくなってしまうので、急がす慎重に丁寧に切取ります。

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綺麗な真円の状態を保ち切断できました。

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ステンレス管を接続できるように、雄ネジの切ってある【ワンタッチソケット】を

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しっかりと奥まで、さしこみます、抜けないことを確認します。

 

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銅管には雄ネジ・ステンレス管には雌ネジ。後はしっかりと双方を接続してあげるだけです。

給湯管の穴の開いてしまった部分を切取り。パイプカッター・ワンタッチソケットを使い銅管とステンレス管を接続する準備を進めてい行きます。

接続カ所から水が漏れないように、ゴムパッキンを接続部に挟み込み

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モンキースパナを2丁使いしっかりと締め込みます。

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給湯管を床下からシステムキッチンに配管するために土台や柱を傷つけたくはないので、どこがよいか廻りを見渡すと、

土台と床板の間に根太の厚み分40㍉隙間が空いています。ここに新しいステンレス製の給湯管を配管することに決めました。

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給湯管の配管が終わり、真っ暗の床下から床上に出てきて、切取った銅製の給湯管を改めて確認する事に

 

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給湯管の周りに巻いてある保護管を剥いてみると

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針の先のような小さな穴が開いています。

ここから【シャー】と何日も水が噴き出してしまっていました。

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最後に、お湯・水がちゃんと出るか確認して作業終了です。